アドオン方式

 クレジット契約の分割払いにおける手数料計算方式のひとつ。電卓などで計算がしやすいように、始めに手数料総額を算出して、元金に加えて単純に支払い回数で割ることで、月々の支払額を算出します。
 10万円を10%の10回払いで支払う場合の計算は下記のとおりです。

 (100,000円×10%+100,000円)÷10回=11,000円
  (毎月元金10,000円と手数料1,000円の支払い)

 アドオン方式の手数料率は実質年率ではないので注意が必要です。12回払いで10%だとしても実質年率は10%ではなく2倍近い利率が実質年率となります。これはアドオン方式では月々の元金返済が進んでも、手数料の支払額は毎月一定であるため、残高に対する手数料の率は支払が進むほど高くなるのです。
 上記の例で考えると初回支払いでは残金100,000円に対して手数料が1,000円(1%)ですが、最終支払いでは残金が10,000円に対して1,000円(10%)の手数料がかかっていることになるので、実質年率に直すと大きく変わってしまうのです。
 アドオン方式に対して残債方式では、実質年率を残高にかけて手数料を算出するのが基本であるため、手数料率はそのまま実質年率を表します。そのかわり月々の支払い金額を均等に調整するのは電卓ではできません。そのため逆に実質年率をアドオン金利に変更して、電卓で計算しやすいようにしています。

 アドオン方式はあくまで計算しやすいように工夫された方式で、実質年率の確認はクレジット契約書やクレジットカード会員規約で確認することが重要です。アドオン金利をそのまま実質年率と勘違いしないようにしましょう。

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