分割払い

 クレジットカードやショッピングクレジットなどの返済方法のひとつで、日本特有の返済方法であるといわれています。海外では分割で支払う場合はリボルビング払いを利用しますが、分割払いはショッピングクレジットから発生した返済方法なので、ショッピングクレジット制度のない海外では存在しないのです。

 分割払いは利用のたびに契約書を作成するショッピングクレジットやオートローンの返済方式です。そのため何度も利用することを前提としていないので、同じ金額で同じ返済回数の契約を2回すると返済金額も2倍となります。分割払いでの利用はひとつの契約が終了してから次の利用を行うことが基本です。
 そのため繰り返し利用をするクレジットカードの返済方式としてはあまり便利なものではありません。

 銀行系のクレジットカード会社は長い間分割払いの提供ができませんでした。分割払いを取り扱うためには割賦販売法の割賦購入あっせん業者の登録が必要ですが、旧通産省の方針で銀行関連会社であるクレジットカード会社の登録が認められなかったのです。
 そのため銀行系クレジットカードの支払方法は、割賦販売法の適用外となる1回払いと2回払いしかありませんでした。1993年にはリボルビング支払だけが認められましたが、当時はあまり普及していない支払い方法でした。現在では銀行系クレジットカードでも分割払いが利用できますが、逆にリボ払いのほうが利用率が高いのは皮肉な結果です。

 分割払いのメリットは返済の完了時期が明確であることです。返済回数を決めるシステムなので当然ですが、このことは計画的な返済には欠かせない要素です。リボ払いでは利用するたびに残高が増え、返済回数も伸びていきます。高額商品の購入に適しているのが分割払いで、リボ払いは一定金額以下の利用にだけ使うといった使い分けをすることで、手数料負担を軽減することができます。

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