フロアーリミット
フロアーリミットはクレジットカード加盟店がオーソリゼーションなしでクレジットカードを取り扱うことができる金額の上限です。ただし、CAT端末機などのオンライン承認の場合はフロアーリミットはなく、全件オーソリゼーションが必要です。オーソリゼーションは当初10万円に設定されていましたが、盗難カードで全国を買い回りする窃盗団が、99000円の利用を繰り返し被害金額が莫大になったためしだいに引き下げられていきました。当時は1枚の盗難カードで1000万円の被害となることも珍しくはありませんでした。
現在のフロアーリミットは30000円ですが、クレジットカードの不正利用をなくすためにはCAT端末機を普及させ全件オーソリゼーションを行うことが必要です。盗難・紛失届けがされた時点でクレジットカードは無効となるためCAT端末機ではオンラインで不正利用を止めることができます。しかしインプリンターを利用している場合は30000円未満の金額はオーソリゼーションが不要なため、最悪の場合はカードの有効期限切れまで利用することができる場合があります。
CAT端末機はインプリンターに比べて高価なため、クレジットカードの売上があまりない小規模な店舗では導入コストで赤字になってしまいます。オーソリゼーションを完全にオンライン化するためにはコストのあまりかからないシステムも考える必要があるでしょう。
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