プロパーカード
プロパーカードはクレジットカード会社が発行しているカードの中でも、提携先のない純粋なクレジットカード会社独自のクレジットカードを意味します。プロパーには「正規の」という意味があり、そのクレジットカード会社を代表するクレジットカードということもできます。
クレジットカード会社としてはこのプロパーカード保有者を増やすことが大きな目標となっています。提携カードと違ってある程度安定した収入が見込めるからです。私が勤務していたクレジットカード会社でも年1回社員によるクレジットカード獲得キャンペーンがありましたが、そのときの対象カードは必ずプロパーカードでした。
提携カードでは提携する際の費用を一部クレジットカード会社が負担したり、提携後に競合他社に提携先を奪われるといったリスクがあります。大型提携先がなくなった場合、クレジットカード会社の損失は大きなものとなります。そのためそういったリスクがないプロパーカードの比率を高めることが、クレジットカード会社にとっては安定した利益を生み出すことにつながります。
一方でクレジットカード会員にとっては提携先のサービスを受けることができる提携カードの方がメリットがあります。そのためクレジットカード会社の課題としてはどれだけプロパーカードのサービスを提携カードに近づけるかということになりますが、貸金業法改正などで利益が圧迫される中では難しい課題となっています。そのためひとつの方向性として三菱UFJニコスのMUFGカードのように、全てゴールドカードとして付加価値を高めるといったことも行われています。
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