キャッシング張り付き率

 クレジットカード審査ではキャッシングの利用率が高いことは不利な要素となります。クレジットカード会社としてはキャッシングは利益の高い商品で、多く利用してもらうことで利益につながります。しかし逆に利用枠いっぱいの状態が続くことは多重債務となる兆候なので、新規与信に関しては却下の対象となる要素です。そのためキャッシング利用枠に対しての残高を比率で表し、審査の参考にしているのがキャッシング張付率です。この数字は100%に近いほど返済のための借入れを繰り返していることになります。

 このキャッシング張付率が6ヶ月や1年の単位でも100%に近い場合は、ほぼ多重債務状態といっていいかもしれません。しかし、他利用状況も判断する必要があり、これだけですぐには却下とはなりません。他社でもクレジットカードの保有枚数が多く全てに残高がある場合などは多重債務の可能性が高いと判断されて却下されます。

 貸金業法改正の理由のひとつともなった高金利の貸付であるキャッシングは、クレジットカードにとっては今後不要な機能となってしまうかもしれません。低金利のカードローンをクレジットカード各社が発行しているのもその傾向を表しています。これからのクレジットカードはキャッシング利用枠をゼロにしてショッピング専用カードにすることが一般的になるかもしれません。

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