残債方式

 残高に対して手数料率を掛けて支払手数料を計算するのが残債方式です。アドオン方式では手数料の総額を毎月均等で支払うため、実質年率とは大きく違う年率となりますが、残債方式は実質年率を元に手数料計算を行うので実質年率がそのまま反映されます。
 実質年率が12%で10万円の利用があった場合、初回の手数料は10万円×12%÷12ヶ月=1,000円となります。日割りの場合は365日で割って利用日から支払日までの日数をかけることになります。
 翌月は元本が9万円になるので9万円×12%÷12ヶ月=900円という具合に毎月手数料が減っていきます。

 しかし、上記の例を100万円で考えると初回の手数料は10倍になります。さらに500万円では手数料だけで5万円もかかってしまうので、高額商品の場合は支払始めほど手数料負担が大きくなることがわかります。そのため毎月均等に支払うための調整が必要となりますが、この計算は電卓ではできない複雑なものとなります。

 しかし逆に実質年率をアドオン料率に換算することで均等払いの計算をしやすくすることができます。このようにアドオン方式と残債方式は場合によって使い分けすることで利用しやすくしているのです。

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