セントラルファイナンス(セディナ)の沿革
大手のクレジット会社(信販会社)の大半がそうであったように、セントラルファイナンスの前身も旧日本信販からの分社となっています。旧通産省の指導で地域分割をせざるを得なかった事情によるものですが、日本信販名古屋支店の業務を引き継ぎ、1960年1月中部日本信販として設立され、1971年からの中日信販を経て1977年3月現在の商号となっています。
三菱UFJグループからの脱却
長らく旧東海銀行系列の信販会社であり、その東海銀行が三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)に承継されたことから、MUFGの傘下にあったセントラルファイナンスでしたが、グループ再編成に関する考え方の違いからグループを離脱することになります。2007年4月に三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)へ移ることになりましたが、こういったことが可能となった背景には地元経済界の承諾があったとされています。
SMFGでの動き
ジャックスとの合併を嫌ってSMFGへ移ったセントラルファイナンスですが、SMFGにおいても合併の話が持ち上がります。OMCカードを存続会社としたクオークとの3社合併です。2009年4月1日には合併することが発表されていますが、ジャックスとの合併に比べて大きな違いがあります。クオーク救済の意味が大きいこの合併ではOMCカードが存続会社になるとはいえ、信販業においてはクオークを吸収する形で主導権を握ることができます。
ジャックスとの合併ではおそらく主導権はジャックスが握ったであろうことを考えると、セントラルファイナンスとしては意味のある合併になったのではないでしょうか。2009年4月にはOMCカードを存続会社としてセントラルファイナンス、クオークが合併し、株式会社セディナが誕生しています。