三井住友VISAカードの沿革

VISAの前身であるBANK AMERICARDと提携して1967年12月設立されたのが住友クレジットサービスでした。クレジットカードの発行は翌年の6月からとなっています。当時国内のクレジットカード会社は国際ブランドとの提携はほとんどなく、ダイナースクラブと並ぶ国際カードとして発進しました。しかし現在のように一枚のカードで国内外利用できるようになるのは1980年になってからのようです。

 国内のクレジットカード会社が国際カードに目を向けるのは、日本での海外旅行ブームを受けた1970年代になってからです。マスターカードと提携した国際カードが発行され始めますが、VISAに関しては住友クレジットが独占していたため、1980年代までは他社にはブランド供与がされませんでした。

国際カード時代

 国際カード時代を受けて1981年には年中無休24時間のオーソリゼーション体制を確立します。また、1982年からは磁気ストライプカードの発行と加盟店にCAT設置を開始します。24時間のオーソリは現在では当たり前ですが、それまでは加盟店が電話で行っており、クレジットカード会社の営業時間外はオーソリを受けることができませんでした。そのため夜間の不正利用が増加したこともあり、国際カード化への対応とともに24時間体制の確立が必要だったのです。CATの普及もオーソリの効率化には必要なことでした。クレジットカード加盟店はこれにより手作業から開放され、より積極的にクレジットカード決済を導入するようになりました。

三つのブランド

 三井住友VISAカードはVISAブランドはもちろんですが、1989年からはマスターカードとも提携をしています。さらに2007年には中国のユニオンペイと提携して、銀聯(ぎんれん)カードの発行も行っています。  北京オリンピックを念頭に置いた提携ですが、国内でも中国人観光客を対象に、銀聯カードが利用できる加盟店を増やすことも目的のひとつです。

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