三菱UFJグループの再編成

三菱UFJグループ(MUFG)には現在JCBカード、三菱UFJニコス、ジャックスのクレジットカード会社、信販会社が傘下にあります。JCBカードについては別格で、MUFGの対象外として考えてもいいでしょう。
 残る三菱UFJニコスとジャックスには最近大きな動きがありました。

 三菱UFJニコスは日本信販とUFJカードが合併してできたUFJニコスと、さらに三菱東京銀行とUFJ銀行の合併に伴い、DCカードが合併して現在の三菱UFJニコスとなりました。MUFGとしてはこの三菱UFJニコスをリテール部門の中心にして展開していくのは間違いなく、2008年度中にはグループ名を冠したMUFGカードの発行も予定されています。

 そのため2008年4月からは旧日本信販の抱えていた信販業務をジャックスに譲渡して、クレジットカード専業会社としてスタートさせています。この目的は人件費のかかる信販業を切り離すことで、経費の節減により身を軽くすることにあります。JCBと社員数を比較すると、信販業を抱えていた三菱UFJニコスの社員は2倍にもなります。カード専業にすることですでに社員の40%近くは削減できています。

 本来三井住友グループにくら替えしたセントラルファイナンスとジャックスを合併させる予定でしたが、結果的にはすっきりした形になったのかもしれません。ジャックスは以前から上限金利を守ってきた唯一の信販会社ですから、現在の過払い利息の変換による影響はまったくなく、安定した経営ということができます。カード専業会社と信販会社の2本立てが当面の体制となりますが、将来はJCBカードとの提携も考慮に入れた動きが見えてくるのではないでしょうか。

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