盗難紛失

 クレジットカード犯罪で多いのはやはりクレジットカード本体の盗難による悪用ではないでしょうか。かつてはカードを1枚盗まれ買い回りされると、1千万円の損害があるといわれていました。手作業でオーソリを行なっていた時代には10万円未満はオーソリ不要というシステムであったため、10万円未満の金額で買い回りをされるとお手上げだったのです。また、無効カードを加盟店に通知する方法も月一回の無効番号通知表というのんびりした時代だったので、犯罪を防ぐこと自体が困難でした。

 しかし、現在ではCAT端末により全件オーソリが義務付けられており、無効カードの情報もリアルタイムで反映するので、被害金額はかなり縮小されています。それでも被害があるのはクレジットカードが盗難にあったり、紛失したりといったことにカード会員が気付いていない場合が多いからです。
 請求書が発送されてから初めて気付くという状態では、1ヶ月の間に被害額がふくらんでしまいます。

 盗難・紛失による被害を最小限にとどめるには、常日頃からクレジットカードを管理し、確認しておくことが必要です。さらに万一の場合にキャッシングを悪用されないように、類推不可能な暗証番号を設定しておくことも大事です。盗難や紛失の場合は同時に身分証明書のたぐいも紛失することが多いので、生年月日を暗証番号にするとすぐに悪用されてしまいます。
 キャッシングの悪用はカード盗難保険が適用にならないので十分に注意しましょう。

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