クレジットカードの貸与･譲渡の禁止
クレジットカードはクレジットカード会社から貸与されたもので、所有権はクレジットカード会社にあります。特に貸し出しでなくても、プラスティックカード一枚なので、所有権もカード会員に与えても問題はないように思えます。
所有権をクレジットカード会社に留保している理由は、貸したり、譲渡したりすることを禁止することが目的のひとつではないでしょうか。カード会員に所有権を与えてしまうと、譲渡が可能になるのでより権利関係が複雑となってしまいます。
クレジットカードを貸与することで、譲渡・転貸を抑制しクレジットカードが使用された結果は全てカード会員の責任とすることができます。簡単に言うとクレジットカードは貸そうが譲ろうが請求は全て会員に行なわれるということです。
家族や親しい友人にはつい貸してしまうことがあるかもしれませんが、それを理由に請求を免れることはできない上に、発覚した場合にはカード会員資格を停止される可能性があります。
クレジットカードの保管と同様に現金だと思って取り扱うことが大切です。自分の現金であれば戻ってこなくても自分の責任ですが、クレジットカードはカード会社の所有ですから、カード会社に対する責任を取る必要があるということです。
つまりクレジットカード利用に関する請求金は、誰が使っても遅れることなく支払う義務があるのです。