国際ブランド
国際ブランドはその名のとおり全世界に加盟店を持つブランドのことを言います。基本的には自社でクレジットカードを発行するのではなく、国際ブランドを使用する権利を与えます。これをライセンス供与といいます。国内ブランドでもあるJCBは自社発行のほかにライセンス供与も行なっていることになります。
- アメリカン・エキスプレス
世界で初めてトラベラーズチェックを発行した会社で、運送業からスタートしています。クレジットカードの国際ブランドとしては富裕層をターゲットとする高級ブランド。日本初のゴールドカードを発行したのもアメリカン・エキスプレス。 - ダイナースクラブ
クレジットカード・システムを創設した初めての会社といわれており、アメリカン・エキスプレスとともに高級ブランドの代名詞となっています。2000年にシティグループの傘下となったが、2008年4月ディスカバー・グループへの売却が決定しています。 - VISA
前身はバンク・オブ・アメリカのバンカメリカードであったが、1976年国際的に通用する意味を持たせた「査証」から現在の名称となった。2005年からマークが変更されVISAの文字の上下にあった青とゴールドのラインがなくなりシンプルなものになっています。 - マスターカード
チェースマンハッタン銀行を中止として設立されたICAが前身で、マスターチャージ時代を経て1970年代にマスターカードとなった。VISAに比べてヨーロッパで強いといわれている。 - ディスカバーカード
基本的にはアメリカ以外の国ではほとんど利用ができないブランドでしたが、2005年に中国のユニオンペイと提携、JCBカードとも提携を行いアジア地域への進出を展開している。2008年以降には日本でも利用が可能となる予定。 - JCBカード
アメリカ以外で初の国際ブランド。1980年代に国際展開を始め、85年に破戒外発行を開始している。当初は無謀といわれていたが、現在では国際ブランドとして定着している。 - ユニオンペイ
中国のブランドであるが、預金残高の範囲内で利用できるデビットカードの発行にとどまっているため本来の国際ブランドとはいいがたい。最近日本を訪れる中国人観光客はユニオンペイの発行する銀れんカードを利用するため、日本でも使えるように三井住友VISAと提携している。